安心してくつろげる場所であるはずの自宅。しかし乳幼児などの子供にとっては、危険が潜んでいます。
自宅に潜んでいる危険をそのまま放置しておくと、大けがの原因になったり場合によっては命に危険が迫ったりすることがあるため、家の中の安全対策はしっかりと施しておきたいものです。
この記事では、自宅に潜む危険と安全対策について解説しています。
実際にわが家で取り組んでいる対策もご紹介しますので、参考にしてみてくださいね。
自宅で起こり得る子供の事故
何が安全で何が危険なのかまだ分からない乳幼児にとって、家の中は危険でいっぱいです。そしてそのどれもが、一歩間違えると命の危険にさらされる可能性があります。
ここでは、自宅内で起こり得る事故の種類についてみていきましょう。
転落
自宅内で起こる可能性が高い事故の1つに、転落が挙げられます。
子供は登れる場所へ果敢にチャレンジしていくため、椅子や棚など高さがあるもの全てに対して注意が必要です。
溺水
子供は、ほんの数センチの水深で溺れます。そのため、自宅内で水が溜まる場所を作らないことが大切です。
溺水が起こりやすい場所としては浴室が挙げられますが、お手洗いやペットの水槽などにも注意しておきましょう。
誤飲
3歳くらいまでの子供は、誤飲にも注意が必要です。
乳児は手にしたものを何でも口に入れる傾向がありますし、幼児になると、おもちゃなどを食べ物と間違えて口に入れてしまうこともあります。
誤飲は命に関わる重大な事故につながります。
上記以外にも誤飲を起こした場合は速やかに医療機関を受診し、適切な処置を受けることが重要です。
外傷
- 転んだ拍子にテーブルの角に頭をぶつけた
- ちょっと目を離した隙にハサミを取り出して遊んでいた
上記のように、子供はちょっと目を離した隙に怪我をします。実際にわが家の子供たちもあちこちで頭や足をぶつけています。
転んでぶつけても大怪我につながらないような工夫や、危険なものを子供の手の届く範囲に置かない工夫が必要です。
自宅内に潜む子供にとって危険な場所
乳幼児などの子供にとって危険な場所は、自宅内にたくさん存在します。
どこにどのような危険が潜んでいるのかを確認することが、子供を自宅内の事故から守るための第一歩となります。
玄関
歩きはじめたばかりの子供は、玄関から勝手に出ていってしまう可能性があります。
また、玄関の上がり框(靴を脱ぎ履きする段差)から転がり落ちるケースも。
実際に筆者の息子も玄関から何回か転がり落ちています…。
2歳くらいになると、お出かけの際に自分で靴を履きたいという欲求が出てきます。
しかしまだまだ体に対して頭が大きく重いので、玄関で靴を取ろうとしてバランスを崩して転がり落ちてしまうのです。
キッチン
キッチンには、たくさんの危険が潜んでいます。
特に電気ケトルを倒してお湯がこぼれ、火傷を負ってしまう事故が多発しているため注意が必要です。
脱衣所
脱衣所に洗濯機を設置しているご家庭も多いでしょうが、ドラム式の洗濯機には注意が必要です。子供が誤って中に入り、そのまま扉が閉まってしまうと窒息の危険があるからです。
また、洗剤類の誤飲にも注意したい場所となっています。
浴室
浴室には様々な危険が潜んでいますが、最も注意すべきなのが溺水です。親が自分のシャンプーをしている間など、ほんの一瞬目を離した隙に溺れてしまうことがあるため注意しなければなりません。
また、浴室内は滑りやすいため、転倒による事故にも注意が必要です。転倒事故はつかまり立ちの段階でも起こり得ます。
滑って転んだり、浴槽に転落したりする危険があるため、子供から目を離さないようにしてください。
筆者の娘は、浴槽に落とした洗面器を拾おうとして浴槽に転落した経験があります。すぐに救出したため無事でしたが、浴室内の危険性を改めて認識する出来事でした。
階段
1歳前後くらいから、自力で階段を上り始める赤ちゃんが現れます。そのため戸建て住宅など、建物内に階段があるお家は要注意です。
階段をよじ登り始めた赤ちゃんは、まだ一人では降りられません。振り返った拍子に転落する恐れもあります。一人で階段に近付かないような工夫が必要です。
ベランダ・窓
テレビなどで、子供の転落事故のニュースを目にしたことがある方も多いのではないかと思います。
子供はちょっとした足場があれば、だいたい上ります。そして子供には「高いところが危険」という認識がまだありません。もちろん、高いところから落ちたらどうなるかも分かっていません。
さらに子供は頭が重いため、窓やベランダから少し身を乗り出したくらいでバランスを崩し転落する恐れがあります。
「お昼寝中だから大丈夫」と油断して目を離していたら、いつの間にか起き出して窓を開けて転落してしまったという事故も実際に発生しています。
自宅内に潜む危険への安全対策
小さな子供にとって、自宅内にも危険はたくさん潜んでいることを紹介してきました。
ここからは、事故が起こらないための安全対策について解説していきます。まだ対策が済んでいない部分があったら、お子様の安全のために今すぐ実行してください。
転落事故を防止する安全対策
転落事故を防止するためには、ベランダや窓の周りに足場になるような物を置かないことが重要です。
さらに、換気のとき以外は窓を閉めておく習慣を付け、子供の届かない場所にもう1つロックを付けておきましょう。
子供が届かない、窓の上部に取り付けられるロックがおすすめですよ。
万が一ベランダへ出てしまった場合でも、転落を防ぐためのネットなどを取り付けておくのもおすすめですよ。
キッチンの安全対策
危険なものがたくさんあるキッチンは、可能であれば入れないようにするのが一番です。
対面キッチンのわが家では、下にあるような突っ張り式のベビーゲートを設置していました。
とっても重宝していたのですが、1つだけ注意点があります。それは、子供が揺らすと壁紙がはがれるという点です。
うちの子が激しすぎたのかもしれませんが、突っ張り式のベビーゲートを使用する際は、ずれ防止マットの使用をおすすめします。
↓↓こんな感じの商品です。ダイソーなど100均で購入できますよ。
キッチンの構造上ベビーゲートを設置できない場合は、危険なものを子供の手の届く範囲に置かないようにしましょう。
具体的には主に以下の物が該当します。
- 包丁やキッチンバサミなどの刃物
- ガラスや陶器など、割れやすい食器類
- 電気ケトル・電気ポット
- 炊飯器など高温の蒸気が出る調理家電
- コンロ・ガスボンベなど火が出るもの
包丁やキッチンバサミは足元の収納ではなく、キッチンの作業スペースに収納場所を作るのがおすすめです。
実際にわが家が取り入れているのは↓↓コチラ。
子供の手の届かない場所に、コンパクトかつオシャレにキッチンで使用する刃物類が収納できるのでおすすめです^^
あと、キッチンで特に危険なアイテムが電気ケトルです。
うっかり倒してしまい火傷を負ったという事故が多発していますので、転倒時にお湯がこぼれにくい仕様になっている製品を選びましょう。
わが家はずっとタイガーの電気ケトルを愛用しています。安全に配慮されていてお湯が沸くのも早い点が気に入っています。
脱衣所の安全対策
脱衣所での安全対策は、主に以下の2点です。
- 洗剤類を子供の手の届かない場所へ収納する
- ドラム式洗濯機にはドアストッパーを付ける
洗剤の収納は、高い場所に置いたり、収納扉にチャイルドロックを取り付けたりすることで対応できます。
わが家も洗面所の扉にチャイルドロックを付けてましたよ。
ドラム式洗濯機の閉じ込めを防ぐには、ドアストッパーを活用しましょう。デザインにこだわりがなければ、100均でも売っています。
浴室の安全対策
浴室では溺水とスリップ事故に気を付けなければいけません。
一時期バズった、赤ちゃんの首に付けるタイプの浮き輪を使用する際には、必ず親の監視下の元で使用しましょう。
親がシャンプーをする時などに使うのは危険ですよ!
子供が赤ちゃんの場合は、洗い場に小さな湯船を作るのもおすすめです。実際に私も子供が1歳くらいまでは、折りたためるタライを浴槽代わりにして入れていました。
タライは狭いので、滑って溺れる心配もなく安心でしたよ。ただし、冬場は特にお湯が冷めやすいため、こまめに足し湯が必要です。
私が実際に浴槽として使用していたタライは↓↓こちらです。
大きさもちょうどよくお手入れもしやすくて、とっても重宝していました。
また、洗い場ではスリップ防止のために滑り止めマットを敷いていました。子供が好きなキャラクターなら、お風呂タイムも楽しく過ごせます。
お風呂マットは西松屋などでもお値打ちに購入できますので、お近くに店舗がある方はぜひチェックしてみてくださいね。
その他の安全対策
その他にわが家が実施している安全対策は、主に以下の3点です。
- テーブルの角などにコーナーガードを貼り付ける
- 勝手に外へ出ていかないように、リビングの扉にベビーゲートを付ける
- 窓に可愛いシールを貼る
実は子供がテレビ台に激突し流血沙汰になったことがあるので、怪我をしそうな角にはコーナーガードを貼り付けています。
貼り付ける物の材質によってははがれやすかったり、はがす際に痕が残ってしまったりするので注意してください。
100円ショップでも売っていますが、粘着力が弱くすぐにはがれてしまったため、あまりおすすめはできません。
またわが家は、リビングの扉を開けるとすぐに玄関へとつながっています。
(玄関ホールのない間取りです)
扉一枚隔ててすぐ玄関なので、子供が勝手に出ていかないようリビング扉にベビーゲートを設置していました。
リビングの景観を損ねないために、木目調のゲートを選んだのですが、お部屋の雰囲気にマッチしていい感じです。
あとは、「ここは窓だよ」ということを視覚的に分かりやすくするために、窓には子供の目線あたりの高さにシールを貼りました。
シールは何でもOKです。簡単にはがせるもので、子供の好きなキャラクターなどがおすすめです。
万一のときのために病院リストを作成しておこう
とはいえ、いくら対策をしても子供が怪我をしてしまうことはよくあります。
すっごく気を付けているつもりなのに、子供って一瞬のスキをついて怪我をするんですよね…。
そこで万一の怪我に備えて、近所ですぐに行ける病院リストを作成しておきましょう。
ただし意識がない場合や明らかに様子がおかしい場合は、すぐに救急車を呼びましょう。
また、頭をぶつけて嘔吐を繰り返す場合なども、すぐに受診が必要です。お住まいの地域の救急医療情報センターへ電話をかけ、今すぐ診てもらえる病院を紹介してもらってください。
まとめ
大人目線ではなかなか気づきにくいですが、自宅には子供にとってたくさんの危険が潜んでいます。
しかし、自宅のどこにどんな危険が潜んでいるかを知ることで、事故を未然に防ぐことができるのです。
お子様がいらっしゃるご家庭は、今一度自宅内を見渡し、危険が潜んでいないか確認しておきましょう。もし危険な個所が見つかったら、早急に対応してください。
大切な我が子を守るために、すぐに取り組んでくださいね。
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